明日からテクニカルショウヨコハマ2023 ウェブ展示開始です。
ECHA、エンフォースメントフォーラムが輸入品中心のプロジェクトを承認
REACHエンフォースメントプロジェクトは、REACH施行初期から施行状態の確認を主眼とし査察も含む調査を行ってきましたが、罰則を中心とするものではないことを標榜してあくまでも調査プロジェクト的な姿勢を崩さずに来た面もあったと思います。
今回のプロジェクトは輸入品を中心に税関の協力も得て強力に調査をすることを表明したものになっており、最近行われたパイロット調査で23 %の違反がみつかったことが相当ショッキングだったようにも伺えます。
日本の輸出企業にあってREACH規則対応体制が実質的な後退をみせつつある昨今、このニュースが気がかりになるのは否めません。
Next EU-wide REACH enforcement project to focus on imported products
https://echa.europa.eu/-/next-eu-wide-reach-enforcement-project-to-focus-on-imported-products
カーボンニュートラル(PAS2060)概要解説研修
ご興味のある方、お問い合わせページhttps://www.chem-support.org/?page_id=343からご連絡いただければ10%割引になります。
カーボンニュートラル宣言を実施・検討している企業のご担当者様/新規事業開発や経営企画の方々などを対象に、脱炭素化のために何をすれば良いのか、信頼性確保のために何が出来るのかをお伝えします。
■開 催 日:3月18日(金)10:00~12:00
■金 額:16,280円(税込) ※10%割引(下段参照)
■学習目的:
– カーボンニュートラルとネットゼロを支える気候変動の原則を理解する
– カーボンニュートラルを達成するために、国際基準(PAS 2060)がどのように開発されたかを理解する
– PAS 2060の背景にある、関連する法律、規制、サプライチェーンの要因を理解する
– カーボンニュートラルを達成するために組織が取るべきステップを理解する
■形 式:オンライン研修
■概要・申込み(BSIのWebサイト):
書籍 国内外各国におけるSDS/ラベル作成の実務(2021年版)(情報機構)
SDSの本、出来しました。分担執筆で第6章 韓国 第7章 台湾を担当しています。著者割引(2割)できますので、ご希望の方は下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。https://www.chem-support.org/?page_id=343
産業交流展出展
産業交流展に出展いたしました。展示会出展のメリットは弊社のような零細にとっては、「目当てのところにいく途中の通りすがりにあったからちょっと覗いてやるか」というところでしょう。これがバーチャル展示でもあるかどうかを試してみたい、またバーチャル展示を経験しておかないと取り残されるかも、という思いから出展に踏み切りました。出展費用がお手頃というところもありました。
12月10日までの出展になりますが、まずはホームページより効果があるかどうかをベンチマークにしてみたいと思います。
化学物質管理誌 質問箱連載 2020年8月号~2021年9月号 別刷り出来
情報機構社「化学物質管理」誌に小生が連載している「質問箱」ですが、2020年8月号~2021年9月号 (SDSとその周辺)の記事別刷りが出来しました。
「質問箱」という題名ですが、期間を区切ってある程度テーマを設定しており、今回の別刷りはテーマとしていた「 SDSとその周辺 」でまとめています。そのため別刷りは14号分を含んでいます。
ご希望いただければ無償でお分けします。
「化学物質管理」誌 創刊以来の「質問箱」別刷り(2016年8月号~2020年7月号)も若干部数ありますのでこちらもご希望の方はその旨、記載してください。
弊社「お問合せ」ページからご連絡下さい。郵送先住所、電話番号は必要になります。
PCN届出
CLP規則45条によるポイズンセンターの届出サービスをご提供しています。
ポイズンセンターにあらかじめ危険有害性や救急措置を届出しておきます。この届出にひも付けできるコード番号を製品容器に表示しておき、緊急時にはこのコード番号からポイズンセンターにアクセスして必要な情報を得る仕組みです。
詳しくは、https://www.chem-support.org/?p=297からお願いします。
”名前”へのこだわり
REACHの「認可対象候補物質」の意味で「SVHC」と巷で広く言われている。「SVHC」と呼ぶのは四字熟語的で悪魔的な使いやすさがあり、ヨーロッパだってこう呼んでいることも多いです。
正確には、「SVHCの性状を持つ化学物質の中から選定され認可対象候補物質してリストに収載したもの」ということになります。”Candidate List Substance”であってCL物質とかCLSとか、一部で呼ばれています。この方が正確なので今後規定が変わったときのことも考えて、「CL物質」を使いたいと思っています。
「SVHCの性状」とはCMR、PBT、vPvBと内分泌かく乱物質の性状をもつ物質のことで”Substance of Very High Concern”の略号です。日本語だと高懸念物質となります。前職で本社があるドイツに出張したときに「懸念はあるけど有害性が必ずあるとは決めつけられない、要するに”灰色”っていうことだ。有害なら有害って言うさ」と言われたことがあります。REACHは公布されたけど施行直前ぐらいの時だったかなと思う。
予備登録
とっくに終わった予備登録で忘れ去っていいのかな、と思っていたらそうでもないらしい。
2018年に既存化学物質(段階的登録物質)の登録期限がきて、セミナー資料にいつまでも該当ページ残しておいてもしょうがないからと削除しようと考えていたら、予備登録に関連するご質問をいただいた。
どうやら、今のREACHを理解するためにも、予備登録という手続きがあってSIEFを形成してデータを共有し 既存化学物質(段階的登録物質) を「登録」したという経緯があったことは、これから既存化学物質(段階的登録物質)を登録しようとするとその理解が必要になると聞いて、なるほどと思いました。
「SIEFの存続」「データシェア」「12年ルール」はこれからもキーワードになりそうだ。
毒性のないものはない
毒性というか危険有害性のない化学物質はない。SDSに書くときGHSで分類されないものが毒性がないと思われて、取り扱いもそのようにしてしまうこともあるようですが、データがなくてわからないだけなんです。そしてデータがない時にそれを取得することは、国連文書にも規定されてはいません。
そういうわけなので、ピクトグラムがなくても、それは安全の証ではなくて、毒があるかどうかわからないだけなんだ、ということになります。
化学メーカーだとそもそもが作業場や実験室には安全メガネしないと入れない、取り扱う時はグローブして、できれば局排(局所排気装置)に陣取りたい。こういう対策していても、私は実験しなくなったら吹き出物がなくなった。パラケラススの言っているのは観念上のことではなくて目の前の現物の話です。
業種によっては「化学物質」を使っていてもそれと意識して取り扱いしていないところもあるっていえばあるかもしれません。使ってるものを「化学物質」とおもわなければ、それに伴うリスクも意識しないことになります。いわば入口を間違えてしまう、ということでしょうか。
学生の頃に読み合わせした化学同人の安全の本(赤本と青本と呼んでいた)に実験台の上に置いてあったアセトニトリルの入っていたビーカーを入ってきた工事人の方が、水だと思って飲み干して亡くなるという悲惨な事故の記述を思い出しました。